歯のはなし 2009月7月号
<噛むことの大事さ(歯科助手パート1)>


私がこの佐藤歯科医院に勤めてから、もうじき1年が経ちます。毎日充実しながら働いています!

…ある日、小学4年生のお孫さんが立ち寄って、国語の勉強をしているのを見ていると教科書に“そしゃく”という言葉が出て来ました。私が習った時はだいたい中・高校生頃なので、まさか小学4年生の教科書に載っているとは驚きました。

この“そしゃく”とは食物を口腔内に取り入れて上下の歯の間に保持し、筋力によりこれらを“噛む”ことで切断・粉砕し唾液と混合することで飲み込む(嚥下)状態にし、消化・吸収しやすくすることをいいます。

まず人が生まれて最初に口にするのは母親の母乳です。赤ちゃんは母乳を飲む時に上顎,舌,下顎の3つを使って乳首を噛むことで母乳を飲みます。このように歯がない状態の時から人は噛むという行為を無意識に行っています。

また、日本とアメリカの文化の違いなのか、日本の国技である相撲の試合中にガムを噛んでいる人はまず見かけないでしょう。でも、アメリカ発祥の野球では試合中にガムを噛んでいる人を多く見かけます。これは、緊張する環境において、ガムを噛むことで奥歯に負荷がかかるのを防ぐマウスピースの代役のためや緊張を和らげ、精神を安定させる効果を求めて野球選手達はガムを好んで食べていると思います。

その他にも噛むことで発生する影響は食物を美味しく食べるだけではなく、脳内の血液量の増加,ぼけ防止,覚醒効果,肥満・視力低下・姿勢悪化・虫歯・ガン予防などにも大いに役立ってくれます!美容的なことを言えば、しっかり噛み締めて食べることで顎が引きしまり顔がすっきりするとも言われています。

人にとって食べるという行為は欲求であるとともに喜びの1つです。その喜びを噛み締めるためにも、噛むことは大切であり、それを実現させてくれる歯はとても重要です。しっかりと噛み締めることで体の中からも外からも健康状態を高め、ストレスを軽減させ、心を豊かにします。現代のストレス社会において、この“噛む”という行為をもっと見直すべきだと思います!!

高橋記。