歯のはなし 2009年4月号


<乳歯と歯並びの関係性>

乳歯は自然に抜けて、その後から永久歯が生えてくると昔の人はよくいったものだ。確かに、乳歯は永久歯と違って歯根自体が吸収されて、自然的かつ生理的に短くなりグラグラして来ます。しかし、生理的な歯の交換時期を過ぎても乳歯が残っていると、様々なトラブルが起こりやすくなります。その乳歯列完成の発育は2歳6ヶ月前後といわれ、早すぎても遅すぎても歯は移動します。そのため、咬み合わせに不都合が生じやすくなるので、是非お子さんの口の中を一度チェックして欲しいと思います。

乳歯間の隙間がなく、キレイに生えている場合、軟らかい食品ばかり食べていると、顎の発育が不充分で歯とのバランスが悪くなり、永久歯が生えてくる隙間がないために、歯列不正になりやすくなります。これもまた不正咬合の原因の1つともいわれています。歯並びでは乳歯こそが重要です。キレイな歯並びを目指すために、乳歯時からのケアや処置が大切な鍵となるのです。逆に隙間があると親はびっくりして「あぁ!歯並びが悪くなるっ」と勘違いしがちですが、その隙間(発育空隙)は永久歯が生えてくるために必要な隙間なのです

6歳頃から12歳頃の間で20本ある乳歯が、永久歯に全て交換されます。この間は歯質が未熟なため、最もう蝕(虫歯)になりやすい時期にあたります。この際にしっかり処置をされていないと、乳歯と永久歯の幅がかなり違うがために傾斜や歯体移動が起こり、これまた咬み合わせを狂わす要因となり、色々なトラブルが生じることでしょう。

乳歯で大切なことは抜歯の時期を誤らないことです。歯が生え変わり時、前歯部(犬歯から犬歯の6本)よりも後ろの小臼歯,大臼歯の方が今後の歯並びに大きく影響するのです

また、この時期は乳歯と永久歯がとても密接しているので、抜き方1つとってみても重要な問題なのです。例えば、乳歯を抜く際に回転させながら抜いてしまうと、密接してる永久歯も一緒に回転して生えてくることがあります。そのようなことがないためにも、信頼のおける歯科医院にて充分な相談と診察をされることを強くオススメします。