歯のはなし 2007年9月号

<唾液を出しましょう〜パート1〜>

 朝起きると口の中がカラカラ乾燥して咳が出て困るという患者さんがいます。

これは、唾液の量が少なくなって色々と不都合なことが起こるからです。また、唾液などが気道に入り込むだけでも咳を起こすことがあります。特に、80歳くらいになりますと色々な薬を飲む人が多くなり、その副作用のためか機能が衰えてくるようです。そんな時には水でぶくぶくうがいするだけでも気分が良くなります。

 長く口の粘膜の乾燥が続くと、舌がヒビ割れたようになり痛み、また、話しにくいし、食事は味もよくわからず楽しみが少なくなります。

 更にはストレスが多い生活の人は、無意識のうちに歯に舌をグーッと押し付ける結果、特に舌の先の部分にはギザギザの圧痕(歯痕)をつける方もいます。

 ぜひ、鏡で自分の舌はどうなっているか確かめてみて下さい。その時に、歯ブラシで舌の表面を軽くなぜて汚れを取り、ついでに歯肉粘膜や歯がない所も軽く刺激すると咳反射に対しても強くなることと思います。

 人の口腔内の唾液が出てくるところは、耳下腺、舌下腺、顎下腺の3つの大きな唾液腺と口腔粘膜に口唇腺、頬腺、口蓋腺など多数の小唾液腺があります。

 60歳以上になりますと、若い人に比べて唾液の量が少なくなるという研究報告もあります。

 ぜひ、ご自身で唾液の分泌が促進されるよう唾液腺のマッサージをしていただきたいと思います。

                                   つづく