歯のはなし 2006年9月号
    <チューインガム>

ガムは、昔から木の樹液を煮詰めたものを噛んでいたのが起源とされていますが、現在は、食品法の試験に合格した多くの種類の樹脂が主成分のガムが店頭に並んでいます。風船ガム、板ガム、粒状等の3つがよく目につきます。
昔から、食生活ではスルメをよく噛んで咀嚼力を強めたり、歯と顎の強化、脳の活性化を高め、更に唾液の分泌を多くするためによく常用されていました。確かに、健康を維持するための1つとして、よく噛むことの大切さは、皆様よく分かっていることと思います。
 ガムは、ソバ類や納豆ごはんと比べると味がなくなり、固くなるまで噛んでいるわけですから咀嚼回数はそれと比べるとかなりのものとなります。先日もW患者さんと次のような会話をしていました。
「最近のガムは、昔と違って、歯や義歯につきにくくなりました。2週間に1度ニセコへ車で運転中、以前はスルメやあめを口の中へ入れていましたが、あめは血糖値も上がって良くないし、また、う蝕になるきっかけをつくるので今はガムにしましたよ。集中力もついて、若い頃と違いつばも出てくるし、安心してドライブをして磯釣りや山菜取りを楽しんでいます。」と、W患者さんは嬉しそうに話していました。
 なるほど、口腔内が乾燥しやすい人は、ガムを噛むことで唾液分泌を刺激するため、口の中は湿潤してくる点は好ましいことでもあるし、組織の新陳代謝を高めるためには、必要なことですね。
 さあ、私も風船ガムを買って、週末に遊びに来る孫の前で、大きくふくらませて、ペチャンと顔にくっつけてみようっと…!