歯のはなし 2006年7月号
   「口は災いの・・・」

 私たちは生活するために必要な栄養物を、口から取り入れなければなりません。

大きくて硬い食べ物は、骨よりも硬い歯で細かく砕きある程度小さくなってから胃に
入って分解されることになります。

胃では食べたものが撹拌されながら胃液で消化され、小腸で栄養物が吸収されて大腸では主に水分が吸収されて固形化が行われ、残ったものが排泄される仕組みです。

このように一般に機械的に消化されたものは、健康な消化管筋肉の働きによって食道→胃→小腸→大腸→肛門へと続いて進みます。 
ですから消化系統のすべての部分が大切であり「快食」「快眠」「快便」は健康の基本です。

もし不幸にして体の一部分を手術などした場合には、これらの仕組みを良く理解したうえで生涯をとおして自分の体と大切に付き合いながら過ごす必要があります。

特に口は栄養を取り込む大切な場所ですから、歯磨きなど「歯垢除去」「歯周病に対する

予防」などを軽く捕らえずにガンに対する予防なども視野に入れながら、毎日の歯磨きを規則的に正しい方法で行って頂きたいと思います。

加齢と共に体の筋肉量は減って脂肪太りなどになりがちですが、口元などはキリッとしまった若々しい活力あふれた表情で過ごしたいものです。

歯垢に含まれた雑菌類は歯肉炎から歯周病となり、更には細菌が唾液に混入し、むせたりした時などに、気管や肺をも犯す重大な病気の引き金になるケースさえもあります。

意味合いは異なりますが「口は災いのもと」にならぬよう、生活のリズムを規則的にして

体全体の細胞の働きが低下しないよう自覚すれば、きっと若々しい気持ちと体力を保てることでしょう。

日々の歯磨きを良くして、口輪筋という口元の筋肉をキュッと引き締めることによって表情が引き締まり、脳の血流も増えて口は災いの元ではなくなりますし、口こそ若さと健康の源となります。