歯のはなし 2005年11月号

             <バネのついた義歯(パート2)>

 前回はバネのついた義歯について述べましたが、バネの材料も、保険のきくものから、金や白金(弾力性が優れている)が主体となった保険のきかないものなど沢山の種類があります。
 歯科医師によっては、同じ欠損の義歯のデザインなども、それぞれ知識や経験によって異なりますから、すべて歯科医師任せではなく、希望があるときは言っていただき、充分納得してからスタートした方が良いでしょう。
 問題は残っている歯や位置が大切であって、若い人だから高齢者なのだからという年齢的なものは、あまり問題にはならないでしょう。それから、歯の欠損は言葉の発音にもかなり影響します。特に前歯部や上あご付近の盛り上がりなど、形態や方向によっても発音が変わります。出来るだけ単純なデザインの方がよいと思われます。また、患者さんがバネの着脱方向をきちんと習得する必要があります。
 長い間、残っている歯や骨が吸収しないで欲しいのですが、生理的に骨は少しずつ吸収します。仕方のないことですが、病的な症状では、骨の吸収も激しく、困難な義歯になります。
 生体と義歯の調和した適合関係が重要で、出来るだけ義歯が固定されて、維持、安定はかなり確保されることでしょう。
 もし、不備な点があったら我慢しないで、ドクターに修正してもらって下さい。また、バネや人工歯が破損することもあります。その時は、すぐ新しい義歯を作らなくても、破損した所を修理・追加することも可能な場合がありますから、ぜひ、担当医とご相談されることをおすすめ致します。