歯のはなし 2005年9月号

                <歯と食事 〜パート2>

前号で、幼児期が大切な時期で、丈夫な歯を作って欲しいこと、これは高齢期になっても自分の歯を残して食べることが望ましいので小学生・中学生の頃には食事も不規則な生活習慣病にもなりやすいため、偏食しないで健康な歯と歯肉を保持して欲しい点について記述致しました。

 高校生になると給食はなく、弁当を学校に持参することになりますが、私が学生の頃には早めしといって昼食の前に生徒同士でよく噛まずに急いで食事をしたものですが、これでは、今でいうプラークコントロールの予防も不充分で、細菌の塊を歯にべっとりと付着しているのを、ただ歯ブラシで炭酸カルシウムの入った歯磨剤でゴシゴシとこすっていました。
 私は、大学生になって初めて歯に関心を持つようになりましたから、本当に恥ずかしい気持ちでペンを取っております。

 最近の若い人は、テレビ・ラジオ・雑誌・インターネットなどでかなり歯に関する知識をもっているようではありますが、特に今から過度のダイエットをしていますと、高齢になった時に、唾液の分泌力が少なくなり、免疫力が低下して、誤嚥性肺炎が起こったり、転倒しやすくなってきます。

 中年以後になりますと、糖尿病・心臓血管病・腹部肥満にもならないように気をつけているようですが、顎の運動はもちろんのこと、身体全体の運動も必要です。生活習慣病の改善は自分で責任をもって、特に、食事の際には心がける必要があるでしょう。

 高齢者のかたはエネルギーと特にタンパク質を食事できちんと味わっておいしく食べて欲しいものです。日本の食生活は洋食に比べて、噛む回数を多くすることにより、脳の活性化はもちろんのこと身体的、精神的にも表情が明るく健康を維持してくれることでしょう。
 特に、北海道の十勝地方では秋に良質なタンパク質を多く含んだ「大豆」が収穫されますが、主に、納豆、豆腐、煮豆など、季節に合った旬の食材を味わって欲しいものです。高齢になるほど、心身が衰え、免疫力が低下して今まで簡単に治る病気でも再発を繰り返し治りが長引く傾向がありますから、今一度、「歯と食事」を見つめなおして、健康管理、予防に関心を持っていただきたいものです。