歯のはなし 2005年5月号

<連載 タイ滞在記 @>                            

佐藤君、会社も定年退職となり、自由な時間が出来たので妻と野次馬旅行に出掛けました。昨年11月から今年の3月まで4ヶ月間タイ王国チェンマイに滞在し、見聞した事をご報告します。(鶴岡さんは佐藤さんと同期です)。貴君ご承知のとおり高齢の母親を置いてゆく事もあって、飛行機の便が良く、時差も2時間と少ないタイは地理的に好都合でありました。タイ王国は「微笑みの国」チェンマイは『北のバラ』など旅行会社のキャッチフレーズに惑わされたことも一因ですが、この時期の気候の良い事、北部ならば治安も良い事そして諸物価が安く生活しやすい事も大きな要素でした。北海道が冬に向かう11月の時期、チェンマイは最高温度30度前後で乾期ですから私共年配者には腰も冷えず大助かりでした。現に家内の神経痛も出ず、私の高めの血圧も薬を飲む事を忘れるほどで、血圧は最高最低とも数値は平均10ずつも下がっているのでした。しかし12月末から1月末までは乾期で最低気温は123度と朝夕は冷え込み、雨は降りません。湿度は25%程度と乾燥して風邪引きも現れる時期で、現地の人々は長袖のシャツを着たり、Tシャツの首にスカーフを巻いたりしてバイクに乗っています。が、良くみると素足にサンダル履きですから笑ってしまいます。

女性の場合は年間唯一、重ね着などのお洒落が出来る季節ですから、その意味で楽しみの季節のようです。さてチェンマイは日本領事館もあるタイ第2の都市で、ミャンマー、ラオス、中国やインド、クメールと歴史的に重なり合い、更に山岳地帯の少数民族とあわせてランナー王朝として独特の文化を形成しておりました。言葉もタイ語とは異なるランナー語、文字も残っており、現在も使用しているなど独自性と誇りある地域です。