歯のはなし 2005年4月号
<エナメル質 パート2> 
                       
歯ブラシの横磨きは歯肉が退縮して歯頚部の、歯根面が露出してきやすいです。
特に上顎の犬歯より後ろの歯と歯肉の間がくびれて表面はv字形や皿状になって、光沢を作り、そこは水にしみやすく知覚過敏を起こしています。薬を塗っただけでは痛みはとまりにくいでしょう。歯髄を興奮させないようにしたいものです。―生の間歯を使うため、どうしても歯はすり減ってきます。もし象牙質まで減ってくると、あっという間に、象牙質で囲まれている歯髄は助けてくれと色々と痛みの反応を出します。
歯ブラシによる歯の掃除は、表面から軽い刺激ですとあまり問題はないでしょうが、強い刺激が繰り返し加わりますと、当然他の部位にはない独特の痛みが生じてきます。それは歯髄が色々な反応を起こし、何かの原因で細菌感染などをすると、もっと厄介なことになります。
80歳になってもエナメル質は別としても、象牙質まで咬耗が進まないようにしたいものです。あくまでも患者さんが自分で早く悪いところを治そうと自覚を持たなければなりません。歯科医師は生体が治しやすいようにお手伝いをしているのです。老後は自分の歯でしっかりとかんで、歯周病などに負けず、人生を楽しんでほしいものです。どんな 小さな虫歯でも初期ならほとんどエナメル質を削らなくても修復できるでしょう。 
最後に歯科医院で個人にあった正しい歯ブラシの使用方法を実際に習得していただければ幸いと思います。