歯のはなし 2005年3月号
<エナメル質 パート1>

日常生活において使用している靴が減ってくると同じように、歯も長い間に減ってきているのを、お気付きでしょうか?
毎日お世話になっている歯を1本ずつ、寝る前にでも指のつめ先で歯面に垂直に、軽くトントンと触れてみてください。奥歯は少し触れにくいかと思いますが。
何か歯科医師になった感じはしないでしようか?
もし、生きている歯と神経などを以前にとられた無髄歯の両者の感触の違いが分かる人はたいしたものです。 
歯は顎の中で作られ、乳歯の前歯と乳臼歯の(乳歯は約6カ月〜2.5才頃までに上下で20本はえます)歯根は生理的に吸収して、永久歯の前歯部と小臼歯部とに2回生え変わります。更に、永久歯の大臼歯だけは1回しか生えないものです。
いまや、男女の平均寿命は80歳を超え、かって経験したことがない高齢化社会を迎えています。2015年には4人に1人が65歳以上になるといわれています。健康をたもつために、食事療法の食べ物の種類や成分が病気の予防や進行にも深くかかわっていることは皆様ご承知とおもいます。特に歯は食生活をとうして毎日お世話になっているため、若いころはそのありがたさを見逃していたと思います。歯が悪くなって初めて、これは大変大変と注目をしたと思います。問題はあの悪さをする歯垢の細菌が作る酸の汚れを落とすために、歯ブラシを使っているはずです。我我は毎日エナメル質を磨いているために理論的には少しずつ、歯の表面が減ってくるはずです。歯磨材の中に研磨剤の粒子が荒い製品を使うと、アットいう間にペーストの中にはいっている粒子で歯を摩耗させて、虫歯を作っているのです。この状態では、80歳に20本の歯を残すことは無理でしよう。