歯のはなし 2004年8月号
         「 タバコと歯」  part-1  8月号


 タバコは昔からタバコの葉を燃やし、煙を吸うのが一般的のようでしたが、葉を口の中で、ガムのように噛み残りを吐き出したり、葉を粉末にして鼻から吸い込んだりと地域や国によって色々と工夫されてきたようです。
 かってはキセルを使った「刻みタバコ」でしたが、現在では「フイルタ−付きタバコ」が主流です。
 また薬用として「新大陸の古代文明では、病気は体に宿った悪霊のせいで、霊力を持つ呪術師が、それを追い払うことで回復すると考えられていた」(一部コピ−)と言う報告もあります。 しかし現在はどうでしょうか。
 世界中でタバコは社会問題として叫ばれているではありませんか。飛行機の椅子のひじ宛部分にあった灰皿でさえ消えてしまいました。
現在先進国では公共の乗り物、役所、会社どこでも全て禁煙になってきつつあります。
 ティッシュペ−パ−にタバコの煙吹き付けてみると、その紙が着色するのが良く分かります。実は父と一緒に働いていた頃は、右手の指が黄色くなるほどのヘビ−スモ−カ−でした。そのときは患者さんにどれだけご迷惑を掛けたのではないかと反省いたしております。
 今は全くタバコは吸っていません。不思議なもので、今はタバコの匂いを嗅ぐだけで、嫌な思いをするようになりました。
 さて、タバコの煙には多くの発ガン誘発因子が含まれています。専門家の松本歯科大学薬理学講座の王宝禮教授に伺いました。
 まず、タバコの有害因子には末梢血管を収縮させる作用を持ち、免疫力を低下させるニコチン。 DNAという遺伝子を傷つける過酸化水素。 発癌性物質であるニトロソ・アミンとタ−ルがあることを教えてくれました。
 特にタ−ルに含まれるベンゾ(a)ピレンが癌を抑制する遺伝子を変異させ、発癌性を高めるということが大きな要因だったということでした。
 現代医学ではタバコは最も危険率が高いものです。

(つづく)