歯のはなし 2004年5月号
<歯周病にならないように パ−ト1>

歯周病は歯の周りの組織が主に生きた細菌感染などによって骨が少しづつ壊されてくる病気で、軽い場合は歯肉炎、更に炎症が進行した場合は歯周炎といわれ、この歯肉炎と歯周炎の2つを総称して歯周病とよく言っています。
 歯肉炎は5歳くらいよりかかる人もいて、14歳くらいにはかなりの若い人がかかっています。
 歯周病は痛みを伴わないので、ゆっくりと時間を掛けて炎症が進行するため、30歳くらいでは歯の周りが赤く腫れたら歯茎からうみが出たりなどの炎症が起こる生活習慣病の一つに上げられます。
 更に60歳代では気がついた時には歯がぐらぐらして舌で軽く押しただけでも、抜け落ちる一歩手前の状態となってくる人が多いようです。
  正常な人の歯と歯肉との隙間は約1.5mm以内の溝ですが、実はその溝がだんだん深くなるにつれて汚れが歯の周りに沿って、特にセメント質にこびりついてきます。
 その場所は一般に空気を嫌うため、嫌気性菌がどんどんたまり、そこから毒素が出るため歯を支えている周りの骨が解け始めるわけです。
 歯の根は歯根と言われ約10mmから15mmくらいの長さが骨の中にありますが、骨が解けて1mmとなりただ周りの歯肉に支えられて抜けそうな状態になるのが想像できる事と思います。
 そこは細菌がたまって歯垢(プラ−ク)となるのですから、この歯垢は食べカスとは違うわけです。
 食べカスは歯ブラシで簡単に取れるかも分かりませんが、細菌はベットリとついているため、テレビノコマ−シャルのように簡単にはいかないと思います。
 食後は歯ブラシ、デンタルフロッス、歯間ブラシ、水圧のかかったジエット水流などを色々と組み合わせて、いかに歯垢の量を減らすかが大切となるのです。一般に歯肉の上だけですとかなり歯垢は取れますが、歯肉の下の溝の中にたまった歯垢は歯石などにも変化して固くこびりつくため、かかりつけの歯科医院で根気よく取り除く必要があるわけです。