歯のはなし 2004年4月号
〈 歯間に食べ物がはさまる 〉

 食堂やレストランには必ずと言っていいほど、ツマヨウジが1本づつきれいな紙で包まれて入っているのを良く見かけます。
ホテル側はサービスのつもりでしょうが、歯科医師側より見ると、誤ったツマヨウジを使うほど、食べ物の残りが歯の周りの間にどんどん押し込んで傷をつけ、化膿させて、更には歯石が出来やすい環境を作り歯周病へ悪化させ、その骨も水平的に吸収して、歯がグラグラして悪い結果となります。
 食片を注意深く器用に取り除く様に努力してるのはわかるのですが……。危険なことは避けて欲しいですね。
 人によっては、食後必要もないのに、つまようじをくわえたまま話をしている人も見られます。
歯科医師は歯と歯間との解剖学的状態が良く分かっていますのであまり心配はしないようですが。
 乳歯の場合は生理的な歯間空隙として、顎が成長発育するとき、上顎の歯と歯の間に発育空隙がありますが、生理的のため永久歯が生えて交換するとその隙間は永久歯が大きいためなくなります。特に、保護者は周りの歯肉に傷がつかないように、毎食後歯ブラシをしていただきたいと思います。
20代以降の歯間の永久歯の状態は乳歯と異なり点状
で接触しています。50代以降になると点状から面の接触へと歯が生理的に移動してくるようです。
更に増齢ではこの傾向が強くなってきます。
つまようじを使用する人は歯に何か違和感があるため、例えば、う蝕に何か繊維性のものが引っかかって取れないとか、舌で触れるとトゲが刺さったような感じがしていつも気になるとかで、つい、挟まった物を取りホットしている人もいるようです。
 しかし、目的のものは取れても、口の中は清掃されたわけではありません。食後はまず歯ブラシをきちんと使用し、その人に合った太さの歯間ブラシやデンタルフロスを正しく使うことにより、プラ−クコントロ−ルができるのです。
 つまようじで歯間の物を押し出すだけでは予防にもなりません。