歯のはなし 2004年3月号
<診ていただいて40余年>

脇山拓蔵さんよりのお手紙です。
 佐藤先生に診ていただく事、実に40余年。
60歳末の自分の本当の歯は、幾本あるのでしょうか。全部と言ってよいほど、佐藤先生に作っていただいた歯。それなのに、毎月の生活では義歯である事を忘れて、硬いものでもバリバリ、ボリボリ。挙句の果てが釣針のテグスを締めたり、鉛を噛み潰したりして、年に数回は必ずお世話に成る始末。以前、中学生頃のクラス会の席で歯の話題になり、出席者全てが、歯について悩みを抱いているのを知って、変な同窓意識を深めましたが、私の歯は30代で既にボロボロ。元々歯槽膿漏や歯周病炎の類だったのでしょうか。(先生にお伺いしようと思いながらも、事実を知るのが怖く、できませんでしたが、結局教えていただきました)。
 思い起こすと、歯を磨くようになったのは、いくつの頃だったでしょうか。
親に"磨くよう"促されなかったように思いますが、歯磨きの粉でムセた事は覚えています。(当時の社会がそうであったのか。誰からも歯の衛生は勿論、正しいブラッシングの方法など教わらなかった)。中学生になっても、自己流で申し訳程度のおざなりの仕方で………。磨かない日のほうが多かったように思いますが、その報いが現在の私の歯の状況ということになりましょうか。東京の妹も私同様随分と歯医者さんにお世話になっているので、実家に来たときなども、幼い2人の子供にとても厳しく、歯磨きするのを見る度に、"それ程までにしなくても"と思っていましたが、成人した2人には今もって虫歯が、1本もないと知らされて、"親の実践したブラッシングの延長線上に子の実践"が有って、良い結果が生まれたのでしょうか。と、変に感心している老人の今日この頃です。(私の歯と比較して)