歯のはなし 2003年12月号
〈 口角部の発赤(ヒリヒリ感)〉

唇の角の部分が限局的に赤く腫れ上がり、ただれたり亀裂様の糜爛ができたり、黄褐色のかさぶた等の潰瘍を生じた経験はお持ちでしょうか?
 この炎症は口角ビラン症とか口角口唇炎と呼ばれ、口を開閉したりする時に、症状が進み出血や痛みを伴ったりします。
 一般に1日か2日位前にむずがゆい感覚やピリピリして何かおかしいなあと感じます。その後に、口角の1部の皮膚が赤色がかって、小さな水ぶくれができて、数日後にびらん(ただれ)を経てかさぶたができるようです。
 原因は子供でも大人でもブドウ球菌の細菌感染が多いといわれていますが、全身の抵抗力が落ちて風邪を引いたときや胃や腸の障害や、ビタミンB2欠乏により口の粘膜再生能力が低下した時にも口角炎が起こる報告もあります。いずれにしても、絶対に指でこすったり、かさぶたを無理にはがさないようにして下さい。
 口の中には色々な細菌がいます。健康な口腔粘膜は抵抗力が強いため良好ですが、口の内外が不衛生になりますと、抵抗力が低下して粘膜が弱くなり感染しやすくなると考えられます。
 治療法はかかりつけの歯科医とよくご相談してください。局所的には口の中の洗浄は無論のこと、患部にワセリンをそ―っと保護するように塗ると次第に治ってきます。