歯のはなし 2003年11月号

口臭が気になる  “特に舌の表面は”

 製薬会社が7月、首都圏に住む男女400人に「見られて、言われて、気になることは何か」の問いに「口臭が気になる」が44%でトップであったことが新聞に出ていた。

 20代、30代が特に気になるのは口臭、体臭、肩に落ちたフケの三つで、清潔感であった。日ごろから食生活に気をつけ、口の中の手入れをしている方はあまり関係ないでしょうが、今や長寿の日本では、口から始まる健康作りが中心となり、かかりつけの歯科医といかに結びつけるかが重要と思われます。 更に驚いたことには「ジャパンタイムス」の記事には、イギリス人は食後、歯は磨くけれども、舌の表面を殆ど磨いたことがない人が多いというにはびっくりしました。

 当院では歯ブラシを持参していただき、染め出しを行い、患者さんの口腔状態に合わせたブラッシングを指導している時、患者さんは「エエ、舌も磨くのですか」「今まで舌は一度も磨いたことはありません」と
話される患者さんもいます。舌の表面も汚れやすい場所であることを知り、歯ブラシの当て方を歯や歯肉だけでなく、舌にも当てて、汚れを落とすよう熱心 に学んでいく患者さんが多く定着してきています。舌には口臭の4大原因のひとつに舌苔といって、舌の表面に白黄色の垢がついたりします。

この舌苔は舌の剥離上皮や食べ物のかすが残ったり、各種細菌などからなり、これらの分解産物がくさい臭いとして現れるのです。口臭がひどくなるのはう蝕で穴を開けたまま放置していたり、歯周病が進行して臭いがしたり、また、義歯の周りにもヌルヌルした汚れがついたり、また食べ物や飲み物によつても、食後「口の中がくさいね」と人から言われた経験もあるでしょう。

口臭については、20005月号のバツクナンバーにも記載してあります。ご覧になってください。