歯のはなし 2003年5月号
<口の中が乾燥して困る>

「口がくさいねと人より言われ気になる」
「最近口の中がよく渇いてのどまでひりひりする感じ。」
「唇が乾いてひび割れが起こり、そこからよく出血したり、また話をするのもおっくうになってしまう」
「舌の表面に亀裂ができ、ひりひり乾燥しやすく食べ物を飲みにくい」
「義歯がすぐ落ちやすい」などと言って来院される患者さんがいます。原因はいろいろと考えられます。その原因としては唾液が出にくくなることが一番の問題です。例えば口の中に舌ガンなどが起こり、そこを治療するために放射線治療をされていた後遺症の結果、口の中が乾燥して、う蝕なども多発しやすくなります。
人は呼吸するときは鼻より空気を吸って鼻より出すわけですが鼻が詰まったりすると、ずっと口で息をする悪習慣がつくため鼻で呼吸するのが難しくなってしまいます。そのため口で呼吸するため喉が乾燥しやすくなり特に子供の頃よりよく扁桃腺が腫れたりします。全身的な抵抗力が弱くなって病院通いをしている間、抗生物質などを長期間飲んでいた後の副作用にも原因があります。
「口腔カンじダ症」といって、口の中にあるカンジダ.アルビカンヌといった真菌が異常に増えて、口の中の粘膜や舌の表面に広範囲で白く柔らかい牛乳のカスのような白い苔の膜がついたりもします。
まず十分な水分を取りうがいをお勧めします。全身的なものとして特に50歳前後の中年女性に圧倒的に多く見られるものに「シェ−グレン症候群」があります。
これは@ 口が渇き
   A 目の乾燥感
   B 慢性リュウマチを合併した主症状があります。
これは自分の腺細胞が自分自身によって破壊されて生じるため、唾液腺、涙腺の分泌が低下して、原因不明で口の中が渇き乾燥性角結膜炎も引き起こすのです。
 また口の中が異常に乾燥すると、体力が消耗して、すぐ風邪をひきやすくなったり歯周炎、歯周病などにもかかりやすくなり、う蝕も増加し、口臭がさらに悪化することもあります。
 自分で何か思い当たるところがありましたら、早めにかかりつけの耳鼻科、眼科の
医院や歯科医院でご相談ください。