歯のはなし 2003年4月号
<口腔内での温度変化>
「口の中では温度変化が一時的に約100℃以上にも変化しますよ」と云ったら驚かれるかもしれません。
今、アイスクリームを食べた直後にホットコーヒーや番茶を続けて飲み下すまでに 度は変化します。口の中には唾液の流出により、いつも湿っていて暖かいため、細菌も居心地が良いようです。その細菌がどんどん増殖すると口臭の原因を作りさらに、口の中を歯周炎などと不潔にして色々な悪さをするため、歯ブラシを使用して、その歯垢を取り除くことは重要なことです(プラークコントロール)。口の中で、粘膜などが傷がついたりすると、ひりひりしていたいものです。しかし、唾液の作用で治してくれます。
 歯と材料の間に隙間やギャップがあると細菌は好んでそこにたまります。詰めてあつたリ、かぶせていたものが脱離の原因を作り、2次的にそこよりう蝕が起こるのは、お分かりのことと思います。歯科材料は歯の熱膨張係数と同じであることが理想的ですが、歯科材料には色々と種類があって、かなり熱膨張係数の差のあるものもあります。当然、両者の境界はぴったりして、隙間が生じないことにする必要があります。例えば、プラスチックを歯の中に詰めると熱膨張係数の差は大きくなるため、暖かいものでは膨張し、冷やされると収縮するためその間にギャップが大きく出来て、剥離の原因の一つともなります。プラスチックの色は歯に近づけることができますが、金属材料と違って強度的に弱いため、ある一定の厚さが必要となります。・そのため熱膨張係数の差が大きくなり問題が起こりやすくなるのです。
一方、昔より金属材料が使用されていますが、特に20カラットの金合金(金の含有量は83.3%以上)は機械的性質が優れ、しかも生体に優しい合金です。長期間かみ合わせているうちに、材料も歯も減ってきますがその境界を20K金合金を延ばしてふさぐことが出来ます。ギャップが出来ないよう精密に維持するため、定期的な管理は不可欠です。