歯のはなし 2002年10月号
TV放送について(パ−ト1)


最近はTV,ラジオ、新聞などで歯に関する情報が昔と違って非常に目に付くようになって来た。
 なかでもTVの影響が一番強いインパクトがあると思うのは私だけではないでしょう。
 確かに正しい歯に関する知識をPRするのは良いとしても、逆に首を傾げたくなる番組もあるので注意をしていただきたい。
例として
@ 歯の表面のタバコのタールのヤニや歯の黄ばみ、汚れた着色を取り除くため、荒い研磨剤の入った練り歯磨きを
毛にいっぱいつけて、ゴシゴシ磨くと短期間で歯のエナメル質表面が磨り減って、歯と歯肉の境目の象牙質のところに、くさび状型(V字状)の欠損をつくり、水にもすぐしみ、知覚過敏になりやすくなります。
 特に犬歯や小臼歯の複数歯にわたる歯ブラシの使い方は高齢者だけでなく若い人たちも歯の汚れは丁寧に一本一本気をつけて磨いて欲しいものです。健康な歯と歯肉を守りましょう。

A「無糖のヨ−グルトを歯ブラシにつけては歯肉にすり込むように磨くと、それぞれ乳酸菌が退治する。」とTVで報道されました。
乳酸菌LSI以外の成分が原因菌とどのような影響を与えるかわからないことと、ヨ−グルト粘性が歯垢の足場(キャリア)になることが心配です。
 一番重要なのは口腔内細菌の塊であるプラ−ク(歯垢)を取り除くと、虫歯や歯周病が予防できるため、歯ブラシで歯垢を丁寧に除去することでしょう。
虫歯に対する効果は乳酸菌LS-Iが虫歯を死滅させないが虫歯菌の増殖をおさえ込む働きがあるという報告があります。
また、LS-I菌を含んだ錠剤が近々商品化されるらしいですが、これで歯周治療のアプロ−チが変わるかどうか注目のところです。


つづく