歯のはなし 2002年9月号
<歯の漂白>
 人は誰でも話しをする時には、スマイルは勿論のこと、自分の歯が明るく白く輝き、相手に気持ちがいい印象を与えることを希望します。
 自分の口元に自信がないと思わず手で隠しながら話をする人がいますが、自信を持って欲しいものです。最近のテレビコマ−シャル、週刊誌などにも白く、美しい口元がアップで強調されるのを見ることがあります。
 患者さんは「黄ばんだ歯を、白い歯にして欲しい」という希望で来院されます。この場合、変色歯は内部と外部からの二つがあります。
<無髄歯の変色の漂白について>
虫歯などが原因で神経が死んだため変色した場合に、歯の中央にある神経の入っている髄腔の内部に漂白剤を貼薬して、エナメル質や象牙質の着色を取り除く方法です。どうしても取れない場合はエナメル質を削って歯の表面に人工的に希望する色調のオ−ルセラミックなどで被せたりもします。
<有髄歯の変色の漂白について>
 神経が生きているために歯を削らないで、歯の表面に直接漂白剤を塗布して光照射などで活性化して白くする方法です。

@ 診療室で歯科医師が主体となって行うオフイスブリ−ジング(1998年に許可)
A 患者さんが自宅で、自分の歯列に合ったプラスチックのマウスピ−スの内部に漂白剤を入れて、一日一時間ほど使用して白くするホ−ムブリ−チング(2001年に許可)
B @Aの長所を組み合わせたデュアルブリ−チングの3つに分けられます。

目的が果たせても、まだ治療後に歯がしみたり、歯の色の後戻りなどの不快症
状が人により起こることもあります。この材料はまだ研究途上のものです。
漂白効果はすべての着色歯に有効ではありません。特に、母親が妊娠中に抗生物質(テトラサイクリン)等を服用してできた、極度の縞模様の歯はあまり効果は期待できません。
 いろいろな症例がありますので、口腔内診査の時に、かかりつけの歯科医師から充分な説明を受けて、納得してから漂白治療をされると良いでしょう。