歯のはなし 2002年8月号
<歯の役割(パート3)>

G 脳への好ましい刺激(脳の老化による痴呆)
一般に"ど忘れ"は、若い人でも日常生活において全体の一部分を忘れることがあります
(健忘症)。例えば急いで玄関まで来て、「めがねをつい忘れた」「財布を忘れた」とかいって直ぐ本人が気がつきます。
ですから少しくらいの物忘れは問題なく「老人ボケ」とは言いません。
しかし、これとは違って、歯が14本以下の約半分の数になり、さらにすれ違いのかみ合わせになった場合、うまく上下で噛みにくくなります。特に、高齢者で歯が失われると心理的、社会的影響が大きくなり、「ボケ症状」が進んで、アルツハイマ−病患者になりやすい危険要因のひとつとして挙げられています。
   
H 重要臓器の保護
歯は、舌、のど、延髄などの軟組織を保護するために大事です。特に舌は食べ物を噛む時は歯を助けて、噛み砕くものを喉のところに詰まることなく、どんどん胃に送り込みます。勿論、話をする時には舌は主役となります。

I 愛 咬合
美しいもの、愛らしいものを人はなぜ噛みたくなるのだろうか?人にも色々と爪を噛んだりする「癖」があるでしょうが、昔は「小指を噛む」という歌もありました。

今回まで、歯の役割を6月(パート@)と7月(パートA)、8月(パートB)の3回に分けてみましたが、食べ物は唾液と混ぜて噛めば噛むほど「快食,快便、快眠、」となることでしよう。顎口腔の正常な発音とその健全性の維持のため歯は大事な役割を持っています。