歯のはなし 2001年2月号
<歯ブラシを動かすこと>

歯ブラシは毛先が一番大切の為、曲がってきたり開いて分かれてきた場合は、歯肉に傷がつきやすいので気前よく取り替えると良いでしょう。
歯ブラシをギュットわし掴みにして、汚れを落とそうと思い切りゴシゴシと横磨きをしていると特に前歯の真ん中から数えて3番目(犬歯)、4番目(第1小臼歯)のカ−ブの角付近の歯が「皿状からクサビ状へと」光沢を出して、人工的に大きな欠損を作ってしまいます。
特に、タバコのタ−ルの着色を取るため、リン酸カルシウムの入った研磨剤入りのペ−ストを毛先につけすぎた場合には、大切な歯と歯肉の境に傷を付け、歯根面のセメント質が大きく露出して、水や湯にしみやすくなりますので注意が必要でしょう。
歯を磨く時には、絶対に力を入れすぎないよう、日常生活の行動パタ−ンに正しく習慣づけたいものです。
歯ブラシの持ち方にもコツがあります。文章で表現するのは難しいのですが、軽くボ−ルペンを持つように軽く歯ブラシの柄の後方を持つことです。毛先に近づけるとつい力がかかり、細かい動きも難しくなるからです。
特に歯と歯が重なっているところは毛ブラシの毛先を縦にして一本ずつ表面にきちんと当てることです。また前歯の裏側は歯ブラシの毛先でかき出すように磨くと良いでしょう。少なくても1歯あたり10秒間は1〜2mmほどの小さな振動を小刻みに動かして歯垢を除去することも必要です。横磨き、縦磨き、円を描くように特に歯と歯肉の境目、歯と歯の間、インプラントの周りや矯正装置を入れている人は鏡の前で、目的に合った歯ブラシを選ん、でゆっくり磨いて欲しいものです。
歯ブラシは小さめで、歯肉にも優しい当たりごこちの毛の柔らかめの材質のものが良いでしょう。また、歯ブラシの脇腹を歯肉に連続させると、歯肉マッサ−ジにも効果的です
健康な歯肉の色は明るいピンク色で歯肉の表面はミカン色の皮に見られるように小さなブツブツした窪み(凹)があります。
ぜひこの窪みを持続させてほしものです。