歯のはなし 2000年12月号
<子供のムシ歯予防対策>

乳歯は永久歯と比べると、乳歯のエナメル質、象牙質の厚さは永久歯の約1/2と薄く、有機質の成分が多く、無機質の結晶が少ないため穴があきやすいです。
表面構造も複雑の為食べものがたまりやすく、表面かたさも低く、酸に対する抵抗性が少ないためムシ歯になりやすいのです。特に哺乳ビンによる飲用習慣は遅くても1歳6ヶ月までにはやめた方がいいです。もし長期にわたると上の前歯では唇面や舌面、上の奥までの頬側面が不潔になりやすいのでぜひ母親や保護者は毎夜きちんと正しい歯ブラシの習慣で実行していただきたいと思います。
よくフッ素塗布をしたいから、ムシ歯にならないと思い込んだり、安心してはいけないでしょう。「ピット・アンド・フィッシャー・シーラント」は、ムシ歯になりやすい小さな穴や裂溝(歯が作られる時のしわと考えられている)の部分に、接着性レジンを流し込んでその部分を封鎖する方法です。ムシ歯予防対策としては大変有効です。更にその後に薬物に対する反応性が高いフッ素を表面に塗布されるとより良いムシ歯予防法になることでしょう。
また現在はバブルの崩壊によって再び核家族から大家族へと移行しているという傾向も見られがちですが、特に大家族では子供が泣き叫んだからと言って、おじいちゃんおばあちゃん、その他同居家族の人が、子供を早く静かにさせ、喜びを与えるために濃い糖分を含む食品(飴、チョコレート、ケーキ、クッキー、ジュースなど)を与えるという傾向もあるかと思いますが、それは急速にムシ歯を進行させる手助けにもなり大変な事になります。ムシ歯予防の対策方法の一つとして、家庭内での協力もあげられるのではないかとも思います。
ぜひ、間食の与え方も回数、時刻、内容などを工夫する事が必要でしょう。