歯のはなし 2000年7月号
<インプラント>

やむを得ず抜歯をした人が、その歯の抜けたところに入れ歯やブリッジを入れるのが嫌だ、自分の歯を削らないで噛める方法はと、言う人の為に考えられる治療法の一つは「歯科インプラント療法」があります。
この治療法は、純チタンを主成分とした人工歯根の表面を処理して、顎の骨に植え込み、骨との接触面積を大きくしてより大きな力に堪える事が出来るようになった後、その上に人工の歯を元にあった自分の歯と変わらないように被せる方法です。これはチタンが骨の組織と確実に一体化する為に考えられたものです。一本の歯の欠損から総義歯までインプラントが行われるようになりました。入れ歯による違和感や、着脱の必要性もありませんので自分の歯のように噛めます。しかし、問題点もあります。それは顎の成長の続く子供には出来ません。口の手入れが悪い場合とか、ヘビ−.スモ−カ−、顎の骨質が極端に悪い人、全身状態の悪い患者さんにはより注意が必要で手術ができない場合もあります。一般に期間は2〜3カ月以上かかると思います。費用は健康保険が効きません。自分の希望する事が出来るかどうかは十分な説明を聞いて納得してから決めて下さい。特に大切な事は、インプラントを入れた後の管理の方法です。今まで以上の丁寧なプラ−クコントロ−ルが必要です。特に、ブラッシングが十分に出来ないとインプラントの周りに歯垢が出来、インプラントの周りの骨が痩せて来てグラグラして抜かなければならない場合もあります。必ず定期的なチェックが重要です。最近のインプラントの発展は目覚しいものがあります。