歯のはなし 2000年6月号
<乳歯>

最近はインターネット、テレビ、ラジオ、雑誌等の情報化によって歯の関心や知識が深まっているようですが、しかし、実際はどうでしょうか。
砂糖を多く含んだ飲料水を長時間哺乳ビンに入れて飲ませていたり、乳歯は少しくらいう蝕でも、永久歯にいずれ生え変わるから大丈夫といい、放置しておく母親が今でも多くいるので困ります。
一般に、乳歯列は2歳半〜3歳頃に20本そろいますが、この時期が一番う蝕がピークに増加しているようです。

乳歯は永久歯と比べエナメル質や象牙質の厚さは約半分位のため、少しでも傷がつくとあっという間にう蝕になりやすいのです。その理由は歯のエナメル質の表面には深い溝や小さく深い穴(ピット)があり、その溝や穴に細菌が入り込んでしまうと歯ブラシでは簡単に取れなくなります。またこの部分は石灰化〔石灰塩の沈着により歯が硬くなる〕の程度が低い所です。特に下顎の奥の噛む面は最も多くう蝕の発生しやすい部位ですので注意をしなければなりません。
そのための予防処置として、フッ素塗布や、十分にエナメル質の溝を清掃し、そこにフッ素の成分を少しずつ放出させる性質のある接着するレジンを溝に流し込み、うしょくにならない様に溝をうめます。(フイッシヤ−シ−ラントと呼ばれています)。1番確実な予防法は、毎食後に歯をみがくことです。