歯のはなし 2000年2月号
<義歯と噛合せ>

ものを噛む時、右と左のどちらか噛みやすい方があると思いますが、左右どちらでも痛みがなく噛める事が大切です。
歯を数本または多数抜歯した後、入れ歯を入れるとその残った歯に過度の集中した力が加わるため、バネのかかった歯はぐらつき痛いために、つい義歯をはずしたままにしておく方もいるかと思います。
義歯で痛い、噛めない、落ちやすい、しゃべりにくい等を不満とした難しい症例に出会い、いっこうに落ち着かなく苦しめられる事もあります。
患者さんは「固定式のもの」を希望されますが、多数連続して抜歯された結果、欠損となり、ついに「義歯への移行」となります。
特に『左右的にすれ違いの噛み合わせの人』や『顎提がかなり吸収した人』は快適な食事はほとんど取れにくいと思います。
一般に口の中で義歯が安定するのは上下の歯で共通した3点で支えられた3角形が少なくとも必要です。義歯は口の中では静止するだけでなく、ゆらしても大きく口を開けても維持、安定のバランスが取れなければ直ぐ外れ、物を噛む事は難しくなります。日常生活で使う椅子でも最低3ヶ所なければ腰掛けるのに安定しません。4点あると更によいのですが口の中も同じことが言えます。
ぜひ口の中を鏡の前で確かめてみて下さい。