30年来の友人医師からの手紙~口と眼(パート2)~

揚貴姫の美しさを表現するために“明眸皓歯(めいぼうこうし)”と言う言葉があります。透き通った瞳は白くキレイに並んだ美しい歯並びと言う意味で、美しさは目元と口元からと言う考え方は今も昔も変わりません。そのためか最近の若い人はコンタクトレンズ使用者が増えています。ハードコンタクトレンズはプラスチックで出来ているので装用時に痛い事があり、最近ではソフトコンタクトレンズが好まれる傾向です。しかし、強い乱視の人はハードコンタクトレンズの方が視力が良く出ます。最近ではカラーコンタクトレンズで褐色な色から緑の目に変身し、暗闇では光る蛍光を放つコンタクトレンズも出回っております。更に近視の角膜をレーザー光線で焼いて、凸レンズを凹レンズにして眼鏡不要の視力にする治療も行われております。

日本には近視患者が多いですが、強度近視の人には水晶体を除去する手術も行われております。ただ、軽度の近視の人は老眼になると近くが見易くなり、眼鏡を外している人も少なくありません。日本人の虹彩は褐色であるのみならず厚いので、光を透しにくく、サングラスをかけているのと同じ状態ですが,西欧人の場合は虹彩がザルの様に隙間が多く、しかも虹彩の色が薄いのでサングラスをかける必要があります。また、日本人の顔の骨格は外人と違って彫りが浅く平面的で、外人に較べて遠視の人も少ないです。顔には表情筋があり、喜怒哀楽を強く現す人々は表情筋が発育していますが、使わないと表情筋は衰えて行きます。アンチエイジングのためにも喜怒哀楽を現しましょう。

歯がなくなって来ると上下の顎の間隔が狭くなり、弱々しく見えます。昔の人はこのことを齢(よわい)と言う言葉で表しております。出来るだけ歯を抜かないで若さを保つ様に努めましょう。人が年齢を重ねると目と口に現れて来ます。40歳を越えると老眼になり、70歳を超えると白内障になり、老眼鏡と手術の世話になって来ます。28本の歯が20本くらいならまだしも、10本未満になると入れ歯が合わずに本当に困ってしまいます。

寿命が10~16歳の猫でも10歳を過ぎたら歯が抜け始め、13歳になると白内障になって来ます。人の80歳に当たる16歳になると食べるにも痩せて、殆ど寝たきりになって、餌を何回も催促してはトイレを時々失敗する様になります。

瞼の開閉回数はライオンは1分間に10回と少なく、猿は40回と多いのですが、人間は20回程度です。お宅のペットはどのくらいですか?主人が過保護であるか否かを知るために計ってみては如何ですか?(続く)

青木 功喜