カナダの歯科事情

カナダのブリティッシュ・コロンビア州から日本へ引っ越して来たご夫婦に医療保険制度についてお聞きしたところ、アメリカ同様に各州によって多少の差があることがわかりました。日本は国民皆保険制度のおかげで世界的に長寿国です。ブリティッシュ・コロンビア州では公務員は国が80%、大会社では20%の取り扱いで、年金生活者の場合は0%自己負担です。しかし、カナダもインプラント治療やセラミック冠などはアメリカ同様に100%自己負担です。この点は日本も同じです。

USAで中流以上の生活をしていたある友人に前立腺ガンが見つかり、急遽手術入院しました。その医療費用は膨大で、家を売らなければいけないほどの手術代金がかかり、支払うと生活レベルが浮浪者並みに下がるのを覚悟しなければいけませんでした。そのため多大なストレスがかかり、金銭的にも精神的にも大きな影響を受けたと最近聞きました。アメリカの保険制度は民間会社が取り扱っているので、加入する時は保険の種類、料金、年齢、カバー出来る人数など契約内容が細分化され、契約時の料金が安いと金額に応じた少ない保証内容になります。それほど海外の医療費は高いのです!海外で病気にでも罹ったら患者さんは置き去りにされて大変な事になると戦慄しました。

日本と海外の保険制度は色々と異なっています。日本では国民ほぼ全てが加入しているはずですが、自己負担額も年齢、収入に応じますし、その時の政治の方針によっても変えられてしまうのは残念です。歯科医療制度も数年に1回は見直されていますが、十分とは言えません!

一般的な歯科治療も日本とアメリカを比べると、10分の1くらいの費用で済みますが、それでも支払い時に「高い!」「もう少しまけてくれない?」「受付のあなたが払ってよ?」とぼやく患者さんもたまにいます。私も海外で治療された患者さんを数人診ましたが、特別上手だとは感じませんでした。もちろん医師や技工士のテクニックによる個人差はあるでしょうが、やはり日本人の方が手先は器用で、几帳面だと思います。

トランプ大統領が就任してからスローガン“アメリカ第一主義”が報道されていますが、今後のアメリカはますます住みにくい時代になる事が予想されます。次女一家は現在サンディアゴに住んでいますが、これから苦しい生活を強いられるのではないかと今から心配です。