歯科の苦しい現状

患者さんから「“札幌の歯科医院はコンビニよりも多く激戦区”というニュースをテレビで見ましたが、本当ですか?」と、聞かれたことがありました。私も気になったので、インターネットで調べてみると、コンビニ数の約1.6とのことです(2008年調べ)確かに札幌市で特に札幌駅近郊から中央区付近が日本のなかでも一番過密地域になっているようです。

私が大学を卒業した頃は、全国に歯学部は7校でしたが、現在では29校と、約4に増加されました。その後、日本歯科医師会や厚生労働省が各歯科大学の入学者定員の削減や統合を検討していますが、大学の入学人員はほとんど変わっていません。特に私立大学では経済的収入の減少があるためか手をつけられていません。

歯科医師過剰問題のため収入の低下から、労働時間が長時間に及ぶために早朝診療や夜遅くまで診療、日曜日診療、また人経費を節約することなど色々なケースがあります。

かつて、大阪地方の一部では未承認の歯科材料を使用したり、技工物を海外(中国など)に発注導入したりするところまであらわれる状態で、我々“札幌歯科医師会”もびっくりすることがありましたが、一人でもそういう人がいると、直ちに報道され、全歯科医院歯科までもが色眼鏡で見られるのは歯科に限ったことではありませんが、医療倫理上からみても、非常に残念に思えてなりません。

現在の保険点数制度の点数1点が10円)にも問題があると思います。20年経ってもまだ、60項目も据え置き状態になっています。早く料金の適正化を望みたいと強く願います。

ドイツでは歯科医師定年制がありますが、日本にはなく、特に高齢の歯科医師は視力、手先の器用さ、瞬時に正しい診断を下す頭脳、体力が必要とされるのは当然のことと思います。

患者さんの立場から見ると、「いやいや!歯科医院は儲かっている」という先入のされたイメージがあるかも知れませんが、決してそうではありません。これが、歯科医院の現状です!