健康診断を受けて

今回も医療従事者を対象にした“健康診断”に、例年通り妻と従業員の3人で受診して参りました。患者さんの中には毎年1度受診されている人もいるようで、みなさんの健康に対する意識は年々右肩上がりしていることに、私としても嬉しい限りです。健康診断の受診内容は、視力,聴力,内科,血圧,血液検査,尿検査,心電図検査や細かいところで身長,体重などでした。他の歯科や医療関係の人たちも来ており、なかなかの混雑具合で、だいたい1時間ほどかかりました。しかし、なぜ口腔内検査や鼻検査はないのでしょうか?口腔内は全身健康に特に影響する重要な箇所なのに…私が歯科医師だから診察されなかったのかなぁ?

日本国憲法第25条、第1条・全ての国民は健康にして、文化的な最低限の生活を営む権利を有す。第2条・国は全ての生活部面において、社会福祉,社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない…とうたわれています。特に我が歯科医療業界においては、人体で一番硬いとされる“歯”でさえも、う蝕で穴が開きます。口腔内で最も恐ろしいのが、歯周病です。歯周病は他の全身疾患を誘発させる原因にもなり、糖尿病などと同様に“生活習慣病”の1つとして、注目されています。

保育園から高校生までの年代は、学校で定期的な歯科検診が年に1度行われます。しかし、30代以降の働き盛りの人たちになると忙しいためか、自分自身の自覚や意識次第のために歯科医院に行かずに口腔内チェックを全くせずに、退職後の60歳位になってから“ケア”に関心を持つ人が多いようです。

また、最近問題視されているのは歯周病の低年齢化です。現在、5~14歳の子供の内3人に1人が口腔内の出血や歯石沈着の問題を抱えています。そして、成人のうち25歳以降では80%以上の人が歯周病と見られる症状を患っているといわれ、年齢とともに増加し、症状も重くなっています。高齢になって、歯はもう抜いてしまえばいいという問題ではないと思います!

う蝕防止はもちろんですが、若い頃からの歯周病予防のため、健康診断の中に追加項目として、是非“歯科”を取り入れて欲しいと、思います!!

今は口腔内…特に歯と歯肉の健康は全身に最も重要で、幸福な日常生活を送るために必須です。今後は国や地方自治体が中心となって公衆衛生政策をより良くするために、中心となって、今まで以上に働きかけ、国民の健康を管理することが必要です!!