私の海外旅行録

私の人生初の海外旅行は約35年前、治療を父に頼んで、西ドイツ・ハンブルグで開催された国際デンタルショーに参加したことでした。リミットは1週間と短く、メインである国際デンタルショーに参加した後は、初海外ということでイギリス,デンマーク,フランス,ニースなどの有名観光都市を一泊おきに回れるだけ回るという、趣味と実益を兼ねた、駆け足旅行でした。その旅行の最中、一緒に回った友人たちや現地で知り合った新たな友人と親睦を深め、今でも連絡を取り合っています。この駆け足旅行で身についたことは多々ありますが、特に英語での会話とコミュニケーションの重要性を身に沁みて実感しました。

それからおよそ10年後、オーストラリア・メルボル出身のダニー君が我が家に約6ヶ月間ホームステイしました。その翌年、今度は私と妻がダニー君の家に2週間ほどお世話になりました。毎夜遅くまで、本場の独特ななまり気味な“オーズィーイングリッシュ”の洗礼を受けながら、素晴らしい日々を過ごしました。

その頃の私は、食後の食器を洗う習慣がなかったのですが、ダニー君の父に「AKIRA,台所へ来て一緒に食器を洗おう!オーストラリアではみんなで協力し合って片付けるんだ」と、目からウロコの習慣を教えてもらいました。一緒に食器を洗いながらそのことを話すと、ダニー君の父は記念すべき初体験を形に残そうと、カメラを私に構え「ハイ,こっちを向いてセクシー!」と、写真に収めてくれました。その写真は今も大切にアルバムに飾っており、眺めるたびに楽しかった2週間のことを鮮やかに思い出させてくれます。ちなみに、帰国してから現在も食後の食器洗いは私の習慣として定着しました。たまに忘れてボーッとしていると、かつて、オーストラリアに留学していた子供たちから「お父さん何か忘れているよ」と手厳しいコメントを頂きます。どうやら子供たちにも馴染んでいるようで、今ではダニー家同様に佐藤家の習慣となっています。

このようなユニークな土産話や体験・知識・親交を深めることが出来たのも、背中を押してくれた今は亡き両親のおかげです。今更ながら、わがままを通してしまったことを反省しつつも、二人には昔以上にとても感謝しています。

その後、海外が大好きになった私たちは韓国,ハワイ,オーストラリアなどを従業員も一緒に慰安を兼ねた小旅行に何度か赴きました。しかし、旅行中は診療を休まなければならないのが痛いところで、そんな時に両親に感謝しつつ、「いてくれたらなぁ」…などと現金なことを考えてしまいます。

何かを身につけるには時間や労力はもちろんかかってしまいます。ですが、かけた以上の物が自分にかえって来て、とても身につきました。学ぶということには遅い早いは無く、ましてや年齢なんて関係ありません。まずは触れてみて、出来るようになった状況を想像してみたり、目標を立ててみれば楽しくなって意欲も湧いてきて、視野も広がると思いますから、英語など語学や他のことにも時間のゆるす限り挑戦してみたいものです。