梅干おにぎり 唾液シリーズ(パート4)

なお、前回の「口の体操」で、唾液の分泌量の増加方法を述べましたが、日々の生活を支える“物を噛む力”“物を飲み込む力”は加齢とともに、低下していくものです。それを緩和させるためにも、この文章と一緒に以前までの「唾液シリーズ」を参考にしていただきたいと思います。

私の子供の頃、遠足のランチタイムの定番といえば梅干おにぎりで、今でも釣りに行くときには、必ず梅干おにぎりを持参しています。梅干を思い出すだけで、舌がジワァ~っと濡れてきて唾液が出ます。あの酸味が口の中に入ると、“酸性”のものが“アルカリ性”へと変化します。数ある食品の中でも梅干は、唾液を出させる効果においてピカイチだと思います。

よく噛んで食物を胃袋へ送った時は、噛んだ分だけ消化吸収が高まり、胃への負担も軽減されると思います。よく噛む人の表情筋は、筋肉がより滑らかに動くことで顔が素敵に見えます。しかし、あまり噛まないで早食いをする習慣が出来てしまっている人は、将来的に自分で病気を作るキッカケを作っているといっても過言ではないと思います。

“ガン”とは一般的に、細胞の中にあるD.N.Aが傷つくことで細胞が変異し、異常な細胞に変化して増加していくことをいいます。ですが、唾液は「若返りの妙薬」であり、古い細胞を流し落として、ドンドン新しい細胞を造る手助けをしてくれます。そのため、唾液分泌の優れた方はガンとは無縁だと思いたいのですが…。

自分の歯が数本しかない人でも、「噛むときに左右バランス良く噛んでいるか」が重要な鍵になると思います。総入れ歯の人であっても、物を選ばずに噛める人は沢山います。何故かというと、部分入れ歯の人やう蝕持ちの人、歯周病を患っている人の方がかえってその部分で噛むと痛いためにさけてしまい、健康的な反対側とバランスが悪くなるからです。そのため、唾液の質も低下するとともに分泌量も減少してしまい、口腔内が乾いてしまいます。口腔内が乾くと口臭もひどくなり、肺炎などの全身疾患へと移行することもあります。

どうか、沢山唾液が出せるように自分の体のことを考え、じっくりと見つめなおしてみましょう。その際には是非、唾液を出させるマッサージとともに、歯のないところの歯肉や舌への歯ブラシによるマッサージを一緒に実行していただけるとより効果的に口腔内を衛生的に保持できると思います。